運動遊びが不足しているこどもの影響

 幼少期から小学校低学年までのこどもたちが運動遊びをしないことが、こどもの成長にどのような影響を与えるのか、一緒に考えてみましょう。
運動遊びは身体的なことだけではなく、友達とのコミュニケーションや感情の調整にもとても関係しています。
この記事では、運動不足がもたらす様々な影響と幼少期からの運動習慣の大切さについて考えてみましょう。

身体的発達の遅れ

 運動遊びは、筋肉の発達や運動能力の成長を向上するうえで欠かすことができません。
幼少期に運動遊びが不足しているこどもの身体的発達の遅れは、筋肉の発達・運動能力の向上に直接影響します。
運動不足のこどもは、筋肉が未発達なうえ、柔軟性が悪いことから基本的な運動パターンや姿勢の発達に遅れが見られます。また、運動能力の面で遅れを生じることが見られます。

健康上の影響

 運動不足は、肥満や心血管疾患、糖尿病などの健康リスクを引き起こす可能性があります。
これは大人にも言えることですが、適切な運動を行わないこどもは、これらの疾患のリスクを増加させる可能性が非常に高くなります。
 運動は体重を管理し代謝を促進する役目と、心臓や血管の健康を維持するために重要な役割をします。特に幼少期に運動不足が続くと、成長期の代謝率の低下につながり脂肪細胞の増加により肥満のリスクが非常に高まります。
 また、運動不足は高血圧や高コレステロールなどの心血管リスクの要因としてあり、健康上の問題として、成人期にまで影響を引き継いでしまう可能性が高まりますので、幼少期から運動習慣をしっかり身につけることは将来の健康を支えるための大切な要素となります。

社会的スキルの未習得

 運動遊びは、チームワークや協力、リーダーシップなどの社会的スキルを習得する機会があります。
運動遊びが不足しているこどもが社会的スキルに欠ける可能性が高くなる要因として、チームワークやリーダーシップといった重要なスキルを習得する機会を逃してしまうためです。
 集団での運動活動は、競争など遊びを通じて、おともだちとの関わり方やコミュニケーション能力を養い、お互いに協力し、同じ目標を目指し助け合うことで、チームワークやコミュニケーションの重要性を学びます。
 また、おともだちとの活動をとおしてリーダーシップの機会も提供され、社会的スキルを身につけることで、将来の人間関係や職業における良い影響を与える可能性があります。

感情の調整能力低下

 運動不足の子どもは、ストレスへの対処能力が低下するため、感情の調整が難しい傾向があるとされています。
 運動を通じて体を動かすことは、ストレスホルモンの分泌を抑制し、リラックス効果が得られます。
そのため、運動不足の子どもは、日常的なストレスやプレッシャーに対処する能力が弱くなり、不安や抑うつのリスクが高まる可能性があります。
 また、運動によってエンドルフィンが分泌されることで、気分が高揚しポジティブな感情が促進されることから精神的安定を得ることができます。
運動不足の子どもは、これらの心理的な利点を得ることができないため、怒ったり泣いたり無感情といった感情のバランスを健康的に保つことが難しくなる傾向があります。

学習能力の低下

 運動不足は、子どもの学習能力に大きな悪影響を与える要因としてあります。
運動は脳の血流を増加させ、たくさんの酸素を脳に供給し神経細胞の成長や結合を促進します。
運動を通じて身体を動かすことは、脳内の神経伝達物質のバランスを整え、学習と記憶に関連する神経回路を刺激し活性化させます。
 運動不足のこどもは、注意力や集中力が低下し、情報の処理速度が遅くなる傾向にあります。
また、運動不足はストレスホルモンの分泌を増加させ、ストレスによる学習への妨げとなってしまい成績に影響を及ぼす傾向があります。
運動を通じ身体を活動させることによって、脳を刺激し子どもの学習能力を向上させることができます。

まとめ

 幼児期から小学校低学年までに運動遊びをしないこどもに与える成長への影響は私たち親が思っている以上にリスクがあります。
筋肉の発達や運動能力の向上の遅れから健康リスクも高まり、チームワークや協力、リーダーシップといった集団での遊びから養われる重要なスキルの習得の機会を逃してしまいます。
 感情調整能力や学習能力の低下によって、注意力や集中力が低下し、成績にも悪影響を及ぼす可能性があります。これらは、運動を通じて身体と脳を刺激することにより影響を軽減し、総合的な成長を促すことが重要であることを理解して頂けたと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました